Story Vol.25 魅力はさらに進化、深化する住まいの舞台
街に寄り添い、今と未来に伴走する「自由が丘支店」

1970~80年代に多くの女性誌などに取り上げられたことから全国的に有名になった目黒区自由が丘は、昭和から令和に至るどの時代にも愛されてきた街。長らく変わらなかったこの街に今、新たな動きが生まれ始めています。自由が丘に支店を構えて38年。地域を知り尽くした営業員たちが街の今と未来、魅力について語ります。

どの時代にも愛されてきた自由が丘エリア

どの時代にも愛されてきた自由が丘エリア

供給は限定的ながらマンション価格は上昇基調

まずは現在の供給状況、分譲価格について伺ってみましょう。1988年に創設された自由が丘支店は2026年で38年目。目黒区、世田谷区、大田区といった首都圏城南エリアを中心に、武蔵小杉、宮崎台、宮前平など東急沿線の一部神奈川エリアを扱っています。
このエリア、特に自由が丘周辺の特徴は分譲、賃貸ともに新規の不動産供給が少ないということ。その状況は支店ができた時以来ずっと変わっていません。
「都心部や湾岸エリアと自由が丘支店の扱うエリア(以下自由が丘と総称)とで大きく異なる点は、この地域には代々この土地に暮らしてきた地主の方々が多く、地域を大事にされていること。収益よりも長期的な視野で環境、地域にとって良い物件を作ろうと考えていらっしゃるため、急激な変化が起こりにくいのです。それでもエリアの人気が高く、ステイタスもあることから築年数の経った物件でも選ばれています」と売買担当の滝田陸寛さん。

自由が丘支店 滝田陸寛氏

自由が丘支店 滝田陸寛氏

自由が丘支店 支店長 尾関友康氏

自由が丘支店 支店長 尾関友康氏

そのため、自由が丘エリアでも近年不動産価格は上昇傾向にあるものの、全体としてみると都心部ほど急激な高騰には至っていないといいます。「ただし、マンションに関してはこの2~3年で随分上がりました。この地域では数少ないランドマークのひとつ、売買、賃貸ともに人気の深沢ハウスは2003年の竣工時には230~300万円前後の坪単価で売買されましたが、2023年には400万円ほどになり、さらに現在は600万円台にまで上昇しています。都心に比べればそれほどではないものの、このエリア内では大きな変化です」と支店長の尾関友康さん。

深沢ハウス 外観

深沢ハウス 外観

尾関さんは2009年以降、異動を繰り返しながら現在は3回目の自由が丘支店勤務。これまでの自由が丘に比べ、現在は大きな変化の中にあることを実感しているそうです。マンションの価格がかなり上がったことから、中古戸建を中心に一戸建てに割安感を抱く人が増えて売れ行きはよく、現状は在庫がほとんどない状態とか。
「相続で地主が大きな土地の一部を売却、私たちがそれをお手伝いして物件が市場に出るという流れはありますが、一度に全部を売却ということにはなりにくく、供給はあってもそれほどの数にはなりません。また、そこに賃貸住宅を建てるとなっても土地の制約から高層にはできず、結局、分譲にせよ、賃貸にせよ、多数の物件数は出ないということになります」と尾関さん。

分譲賃貸の増加と高級賃貸戸建てへの期待

とはいえ、賃貸では注目すべき動きもあります。ひとつは自宅として購入した物件を賃貸として出す事例が増えているというもの。
「自由が丘では投資として住宅を買う人は少ないのですが、コロナ後、転勤、海外赴任が増えてきたためでしょう、自宅を賃貸住宅として貸す事例が増えています。これらの物件は自宅仕様のためグレードが高く、賃料40万円以上となることも多いため、会社経営者の方が法人契約で借りるケースが多く見られます。また、最近ではさらに広さ、グレードを求めて50万円、60万円、さらには100万円と予算を上げていくニーズも出てきており、それに伴って賃貸住宅の坪単価も平均1万円ほどの戸建てが多かったところから、1万5,000円、2万円、駅に近い場所では3万円近い案件も出てくるようになり始めました」(尾関さん)

そしてもうひとつ、しばらく減少していた、新たに賃貸戸建てを建てる動きも出てきています。

イメージ画像

画像はイメージです

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「地主さんが新たに土地を追加で購入。富裕層ニーズを意識し、専有面積200㎡クラスかつ駐車場2台分を用意したような、より高単価な物件の建設を志向する動きがあり、ハウスメーカーでも高額戸建て商品への模索があります。このエリアでは駒沢公園近くに多くのハウスメーカーが出展する住宅展示場があり、私たちも積極的に情報交換をしているのですが、その中の事例としては、自社でモデルハウス的に高単価、高品質な住宅を建設。それを公開して土地所有者などに建設を勧めるケースがあります」(尾関さん)
都心ほどの急速な動きではないものの、分譲、賃貸ともにより良いものを求める、高額志向の流れが始まっているわけです。

暮らしの質を大切にするファミリーに選ばれる街、自由が丘

では、どのような人達が自由が丘周辺を選んでいるのでしょう。「アイコンとなっているのは駒沢公園です」と滝田さん。「休日の駒沢公園は子ども連れ、ペット連れのファミリーが目に付きます。都立公園としては初めて、2017年に西口近くにカフェができましたが、そうした時代を先取りするようなおしゃれさも特徴。新しい感覚を持った、自分たちのライフスタイルにこだわりのあるファミリーに選ばれているのだろうと思います」(滝田さん)

立地としては「都心でも、郊外でもない、どちらの魅力も兼ね備えている点がポイント」と賃貸担当の田中絵美里さん。「渋谷、横浜、大井町に直通の利便性がありながら、郊外の大型開発が多く進んでいる街に比べると歴史があり、街としての落ち着きも一段上。戸建て中心の住宅街や路地もあり、子育て環境としても優れていると思います」(田中さん)自由が丘駅前には全国に展開するほぼすべての予備校や塾が展開しており、それ以外にも子ども向けの施設も多数。周辺には特徴ある教育で知られる学校も点在しています。

自由が丘支店 田中絵美里氏

自由が丘支店 田中絵美里氏

「教育のためにと港区などの都心部から自由が丘周辺に引っ越したいと賃貸住宅を探す方も多くいらっしゃいます。特にインターナショナルスクール通学のために引っ越したいという方は顕著です」と尾関さん。教育熱心なご家庭が関心を寄せている地域なのです。

駒沢公園

駒沢公園

洗足池公園

洗足池公園

「駒沢公園はもちろんのこと、少し離れては洗足池公園がありますし、自由が丘駅南口にある九品仏川緑道のような緑道など緑豊かな環境に恵まれています。また、住宅にも植栽が多く、四季の彩りを身近に感じられるエリアです。駅から続くマリ・クレール通りはまるで舞台のようで歩いているだけで気分が上がります。ペットグッズを扱う店やペットフレンドリーの店も多いので、家族揃っての散歩も楽しいでしょう。一休みするためのカフェが多いのはもちろん、美容院や雑貨店その他各種の店が揃います。それでいて都心のターミナル駅ほどは混雑していないのもうれしいところ。また、自由が丘では週末にはさまざまな祭り、フェスなどが開かれているので毎週訪ねても飽きません」とやはり賃貸担当の中川文香さん。

その一方で治安が良いのもファミリーには安心できる点。毎日の買い物、食事に必要な店が揃うのは言うまでもなく、隠れ家的な個人店も点在。この街に暮らすことには他の街とは異なる魅力があります。意外なところでは目黒通りや環状八号線沿いにはカーショップが多いのも特徴。多様性のある地域なのです。さらに現在、駅北口で進んでいる開発が自由が丘を新たなステージに導くのではないかと街の人達も、営業員たちも期待しています。

自由が丘支店 中川文香氏

自由が丘支店 中川文香氏

再開発で進化する、さらに選ばれる街へ

2026年9月に完成する「自由が丘一丁目29番地区第一種市街地再開発事業」は東急東横線・大井町線自由が丘駅前に地上15階・地下3階という、これまでの自由が丘になかった規模の建物を誕生させるプロジェクト。施設名は自由が丘のシンボルである自由の女神像にちなんで「JIYUGAOKA MUSE SQUARE(自由が丘ミューズスクエア。以下ミューズスクエア)」です。
首都圏では多くの再開発が動いていますが、この自由が丘駅前の開発の最大の特徴は地域の人達の発案による、地域のこれからを考えたものであること。「開発は、自由が丘が一時の熱狂的な人気からすると少し陰りがあるのではないか、という地元関係者の懸念からスタートしたもので、地域の利便性、安全性を向上し、街に新たな魅力を付加しようというもの。デベロッパーの人たちと話をすると、よくあれだけの数の人達が一致団結しましたね、という声を聞くこともあります」と尾関さん。

自由が丘駅前

自由が丘駅前

おしゃれな街並みの賑わい

おしゃれな街並みの賑わい

自由が丘は計画して作られてきた街ではないため、路地もあれば起伏もあり、街路はヒューマンスケールにできています。それが街を歩く魅力に繋がっているわけですが、一方でこれだけ人が集まるようになり、そこにバスなどが通るとなるとすれ違いに危険を感じる場面も出てきます。道路以外でも、2路線が交差する利便性を持つ半面、線路、高架が街の回遊性を阻害していることも。そうした課題を解決し、建物を更新することで新たな人達に選ばれる街にというのが開発の意図。駅周辺では隣接する他地区でも開発計画が進んでおり、自由が丘は大きな変化の最初の一歩を踏み出したところと言えます。

「地域を変える新しいランドマークの誕生です。7階以上が賃貸住宅、JIYUGAOKA MUSE SQUARE RESIDENCE(自由が丘ミューズスクエアレジデンス)となっており、東急東横線の駅から徒歩1分という他にない立地に加え、単身者からカップル、ファミリー、シニア層まで幅広い方々を想定した間取りが揃います。自由が丘には『この街が好きだから住みたい』という方々が集まります。その方々に、この街に寄り添って街の発展に寄与できればというのが今の想いです」(尾関さん)。

JIYUGAOKA MUSE SQUARE RESIDENCE 外観

JIYUGAOKA MUSE SQUARE RESIDENCE 外観

また、開発がミューズスクエアだけでないことからも分かるように、自由が丘はこれからも変わり続けます。となると、これまでとは違う住まいも求められるようにもなります。「都心部でも大型物件は少ない一方で、住みたい方は多数いらっしゃいます。であれば相続にあたって土地を分割して売却するだけが手ではありません。賃料200万円クラスの戸建てのような唯一無二の物件であればあっという間に決まるでしょう。

しかも、自由が丘で立地の良い物件であれば築年が経っても人気は落ちず、逆に賃料が上がることもあります。弊社企画部が手掛けたプレディアスタイル深沢のように新築時に100万円だった賃料が15年経って150万円を超すことがあるように、良いものを選ぶ目のある方が集まる街なのです」(尾関さん)
土地の細分化が進むと景観は変わってしまいます。緑の多い、歩いて楽しい多様性のある街並みを後世に残すためには、自由が丘の強みを将来に繋げるためには土地を持っている方々の意識が大切。せっかくの立地を生かし、街の魅力を活かすためには不動産をどう使っていけばよいか。「地域と選ばれる高額賃貸とそのための企画を熟知している私たち、自由が丘支店の役割は大きいと思っています」(尾関さん)

集合写真

ミューズスクエアのさらにその先、新しい個性が加わることになる自由が丘に期待したいところです。

【取材協力】自由が丘支店

【文・構成】中川 寛子 HIROKO NAKAGAWA

(株)東京情報堂代表。街選びのプロとして首都圏のほとんどの街を踏破した、住まいと街の解説者。早稲田大学教育学部で地理・歴史を学び、卒業後は東洋経済、ホームプレス、東京人その他の紙、ウェブ媒体で編集者、ライターとして記事、書籍等を手がけており、主な著書に「この街に住んではいけない」(マガジンハウス)、「解決!空き家問題」「東京格差」(ちくま新書)その他著書、かかわった本多数。日本地理学会、日本地形学連合、東京スリバチ学会会員。宅地建物取引士、行政書士有資格者。

掲載中の施設名・駅名・社員の所属などの情報は2026年6月現在のものです。

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