Story Vol.23 湾岸から銀座、日本橋、秋葉原まで
都心部のニーズを一手に「銀座湾岸支店」

2023年に銀座、東京湾岸支店を統合、都心部のニーズを一手に引き受ける銀座湾岸支店が誕生してから3年。いまだに活発に続く開発、変化も含め、現在、これからの都心中心部の住宅事情について同支店の営業員3人に教えていただきました。

大規模開発が続く湾岸エリア

大規模開発が続く湾岸エリア

東京都心部では大型な開発が続いています。ただ、都心部と言っても地域ごとに街や不動産の様相は異なります。ひとつの街といえるような大規模な開発が多い月島、勝どき、晴海、芝浦などの湾岸エリアに比べると、土地の制約などから銀座、日本橋、八丁堀や秋葉原などでは小規模な物件が中心に。築年数や居住環境などにも違いがあるため、実際に借りる、買う、売るなどを考えると、そうした事情を踏まえた判断が必要になってきます。

そこでここでは以下のような順で都心部の不動産市場を整理、説明していきます。最後の「営業員イチ推し」では、竣工以来根強い人気の3物件を取り上げます。

銀座湾岸支店の成り立ち

最初に銀座湾岸支店の成り立ちについて。
元々、銀座には2004年から支店がありました。それとは別に2010年に勝どきに営業所ができたのは、翌年2011年に勝どき駅前に竣工するタワーマンションのため。時は湾岸エリアのタワーマンションの黎明期。多くのプロジェクトが動いており、広く関心を集めていました。

銀座湾岸支店 大場修平氏

銀座湾岸支店 大場修平氏

「当然、興味を持たれるお客様も多く、そのため、2011年には勝どき営業所は東京湾岸支店となり、現場でご要望にお応えする形を取りました。湾岸エリアは中央区(佃、月島、勝どき)、港区(芝浦)、江東区(東雲、有明、豊洲)、と3区にまたがる広いエリア。さらにその内陸部、特に日本橋、銀座、八丁堀、秋葉原などにもニーズがあり、そうしたご要望をまとめる形で2023年には銀座湾岸支店として統合しました」と銀座湾岸支店の大場修平支店長。東京湾沿いに南北に広がる広いエリアでの住宅ニーズを一手に引き受ける支店というわけです。

湾岸エリアでは今も開発が続行、地域ごとに違いも

湾岸エリアの開発は1990年前後の大川端リバーシティを中心とした佃、月島周辺から始まり、現在も続けられています。工場跡地その他の大きな敷地を利用しての開発が多いため、湾岸エリアで供給されている住宅は大規模物件が中心。そこに魅力があります。

「現在も勝どきから月島にかけては2棟のタワーマンションの建設が進められており、豊海エリアでもツインタワーの建設が進んでいます」と大場さん。

そのうち1棟は2029年3月入居予定の「セントラルガーデン月島 ザ タワー」(三井不動産)で月島駅からも勝どき駅からも徒歩3~4分という立地。もう1棟は2026年4月に完成予定の「グランドシティタワー月島」(住友不動産)で月島駅から徒歩5分ほどです。また、豊海の「THE TOYOMI TOWER MARINE&SKY」(三井不動産)はツインタワーで勝どき駅から豊海町方面へ徒歩10分ほどに立地。2027年春以降に入居が始まる予定です。

銀座湾岸支店 横山慶太氏

銀座湾岸支店 横山慶太氏

新しい物件に目が行きがちですが、湾岸エリアでは長く住み続ける人が多い、人気の落ちない街も多数あります。たとえば佃、月島エリア。

「タワー型マンション開発が始まったのが30年前。以来住み続けていらっしゃる方もいらして、佃から佃に引っ越す方も多数。下町の風情もありながら、バスやタクシー利用で東京駅にも近いという利便性が人気の秘密。小学校、スーパーその他も揃っています」と銀座湾岸支店の横山慶太さん。

リバーシティ21新川

「リバーシティ21新川」隅田川テラス・中央大橋に面したタワーレジデンス

同地の代表的な物件としてはリバーシティ21が挙げられますが、空き室は少なく、今でも問合せは多く、現地を見学に行けば、借りたいというお声を頂く確率が高いのだとか。「建物外観には経年を感じるところもありますが、室内は入退去の度に更新し、設備も新しくなっていますので、室内をご覧いただいた後、すぐにお申込という例が少なくありません」(横山さん)

長年開発されてきたとはいえ、佃から月島にかけては昔ながらの街並みが残っており、路地には長屋や古い戸建てなども点在。それが街の魅力のひとつであり、大場さんは将来的にはこうした物件にも関わりたいと考えています。「タワーマンションにはしたくないという人もいらっしゃるでしょうし、であればどのような活用があるか。ご一緒に検討できるようになればと思っています」

人気の街といえば、勝どきも2020年以降連続で「買って住みたい街ランキング」で1位になっており、住んでみたい街として不動の人気を誇っています。「どんどん物件が増えていますが、それに伴い、共用部、内装、デザインも進化しています。今後、対岸の築地市場跡地の開発が始まりますが、それに伴い、眺望、利便性などがより良くなることも考えられるのではないでしょうか。」(大場さん)。

銀座湾岸支店 橘志歩氏

銀座湾岸支店 橘志歩氏

勝どきで人気といえば共用部の充実したパークタワー勝どきが挙げられます。「ツインタワーですが、どちらにある共用部も使えるのが魅力。空き待ちをしている方も多くいらっしゃいます。人気を反映して売買価格も高く決まっています」と銀座湾岸支店の橘志歩さん。

「敷地内には2棟、タワーがありますが、48階にあるラウンジTHE BRIDGEからの眺望は素晴らしく、富士山、東京タワーなどに加え、レインボーブリッジを横から見ることも。また、敷地内では水辺、緑が楽しめ、晴海ふ頭公園にはいつも子ども達がいます。特にこれから小学生になるお子さんがいらっしゃるご家族からは新しい学校でみんなが一緒に育つことへの期待も大きいなど、ファミリー人気が高いエリアです」

同物件では棟によって手掛けた事業者が違うため、仕様、設備などに違いがあるそうで、眺望なども含め、実際に室内を確認、比較して選ぶのが賢明だそうです。

日本橋・銀座・八丁堀・秋葉原などが穴場エリア

銀座・三越銀座

銀座の中央通りと晴海通りが交わる、銀座三越、和光(時計台)が建つ銀座のランドマーク

続いては日本橋、銀座、八丁堀、秋葉原にかけての内陸部を見ていきましょう。あまり住む街としてのイメージがない方もいらっしゃるかもしれませんが、実は住みたいという希望者も少なくないエリアです。その理由は利便性と風情。

「このエリアはリバーシティよりも、より一層一度住んだら動きたくない人が多いエリアで、地域内に縦横無尽に地下鉄が走り、複数駅が利用できます。東京駅も近く、飲食店やスーパーその他商業施設も充実しています」と横山さん。

また、特に日本橋界隈は寺社や老舗、祭りなどが多く、昔ながらの路地なども残されており、新旧が混じり合う風情も魅力です。ただし、残念ながらそれほど物件はありません。古くから人が住んできた地域で、まとまった土地が少ないので開発のしようがないためです。

「大規模開発では2005年竣工のトルナーレ日本橋浜町などがありますが、多くは中小規模のマンションです。最近の開発は、オフィスを中心にしながらもホテル、店舗などが入る複合型が中心で、そこにサービスアパートメントが入る物件は今後増えるだろうと思われますが、それでも一気に物件数が増えるとは思えません。特に居住用の物件は、土地価格や建築費の高騰もあり増えないのではないでしょうか」と大場さん。

横山氏と大場氏

現状、供給されているのは1990年代後半から2000年前半くらいに供給された、築年数では20年前後くらいの物件が中心。当時は不動産市況が今ひとつだったため、立地としては駅や通りに近いなど良い場所にあるものの、規模は小さいものが大半です。

「建物、間取りともにコンパクトな物件が中心で、50㎡の2LDK、60㎡の3LDKなどが多く、単身、カップル、子どもの小さいファミリーの方々がお住まいになっています。手狭になっても利便性の面から離れられないという方も少なくないと聞いています」と橘さん。

ただ、コンパクトで築年数が経っている分、湾岸エリアに比べるとお手頃であることが多いと大場さん。「コンパクトな物件のため、共用部はありませんし、築年数の分、お安くなっているのが特徴。これは中古物件の売買でも賃貸でも同様で、利便性、住むという機能で考えるとお得という考え方もあります。そのあたりはどのような暮らしをしたいか次第。また、同じ銀座でも東銀座と銀座一丁目では雰囲気、物件が違うなど、湾岸以上に地域差があるので、現地をよく見て選んでいただきたいところです」
湾岸エリアよりも日本橋などのほうがお手頃というのは意外ですが、理由が分かれば納得できます。

地元密着営業員のイチ推し3物件

芝浦アイランド ブルームタワー 外観

芝浦アイランド ブルームタワー 外観

芝浦アイランド エアタワーエントランス

芝浦アイランド エアタワー エントランス

では、最後にこのエリアを知り尽くした3人にそれぞれの推し物件を教えていただきましょう。まずは大場さん。

お勧めは2007年から2008年にかけて竣工した港区芝浦4丁目にある芝浦アイランド。山手線田町駅が最寄りで湾岸エリアの物件としてはJRが使えるのはちょっと珍しいところ。運河に囲まれた島状の区域をひとつの街として開発しており、街としての完成度、成熟度などを推したいと大場さん。
「分譲、賃貸で各2棟、計4棟からなっており、レンガ敷きの遊歩道が島を一周しているなど街として計画的に作られてきたこの地域のランドマークです。プラタナスの巨木が中心にある公園など潤いのある空間が生まれており、そこに水辺も。舟運も利用できます。

Brillia ist Tower 勝どき 外観

Brillia ist Tower 勝どき 外観

Brillia ist Tower 勝どき エントランス

Brillia ist Tower 勝どき エアタワーエントランス

次に横山さんのお勧めは勝どき駅前にあるBrillia ist Tower 勝どき。賃貸専用のタワーで駅から3分という近さと子育て世帯応援住戸がお勧めの理由です。

「同物件の4~11階の100戸は東京都の子育て世帯応援住戸で子育て世帯なら他フロアより安価に居住できます。契約は10年の定借となっており、人気のため、空室が出ると抽選になりますが、なかなか当たらないと嘆く声を聞きます。建物内には認定保育園もあります。
それ以外の住戸では角部屋が広くてお勧め。眺望も良く、向きによっては東京スカイツリーが足元から全部望めます。共用施設としてはジムとワークスペースがあり、よく使われています。ちょうど2025年にリノベーションが行われているので、ジムの器具なども刷新されており、気持ちよくお使いいただけると思います」

パークタワー晴海 外観

パークタワー晴海 外観

パークタワー晴海 エントランス

パークタワー晴海 エントランス

最後に橘さん
「私のお勧めはパークタワー晴海。こちらの物件は東京ディズニーリゾートを運営する株式会社オリエンタルランドが外観コンセプトデザインを担当しており、敷地内には夢のある空間が広がっています。ネーミングや色遣い、デザインも他のマンションとは異なる唯一無二と言っても良いほど。
ファミリーには圧倒的な人気があり、それに答えるように挙げ始めるときりがないほどの共用施設が用意されています。運動公園など他ではあまり聞かないような施設もあります」

多少、駅からは離れていますが、居住者専用のシャトルバスが運行されており、ストレスなく往来できます。水辺を望むゆったりした敷地、湾岸から都心までを望む眺望など都心近くでありながら落ち着いた暮らしを望む人にはお勧めとのこと。管理組合のホームページも充実しており、生活が垣間見えるようです。

集合写真

以上、銀座湾岸支店の取り扱い地域の現状、これからなどをご紹介してきました。さまざまな魅力を備えた街がある広いエリアですから、不動産選びにはその街の不動産事情に詳しい地元通のプロを頼っていただきたいところです。

【取材協力】銀座湾岸支店

【文・構成】中川 寛子 HIROKO NAKAGAWA

(株)東京情報堂代表。街選びのプロとして首都圏のほとんどの街を踏破した、住まいと街の解説者。早稲田大学教育学部で地理・歴史を学び、卒業後は東洋経済、ホームプレス、東京人その他の紙、ウェブ媒体で編集者、ライターとして記事、書籍等を手がけており、主な著書に「この街に住んではいけない」(マガジンハウス)、「解決!空き家問題」「東京格差」(ちくま新書)その他著書、かかわった本多数。日本地理学会、日本地形学連合、東京スリバチ学会会員。宅地建物取引士、行政書士有資格者。

掲載中の施設名・駅名・社員の所属などの情報は2026年2月現在のものです。

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