株式会社サンライズ社

企業サイト

https://www.snr.co.jp/
業種 情報通信業
エリア 千代田・新宿・文京エリア
用途 事務所
面積 100-300坪
決め手
  • 眺望
  • 立地

62年前の創立時から変わらずに、映画館を媒体としたコマーシャル、通称シネアドを中心とした広告ソリューションを全国に展開している株式会社サンライズ社(以下、サンライズ社様)。2016年に過去最大の観客動員数を記録した映画業界の盛況とともに、注視率が高い広告媒体であるシネアドも大きな注目を集めています。そんなサンライズ社様は、以前から問題だったスペースの無駄をなくし、より効率的に仕事ができるオフィスを実現するため、2016年2月に本社の移転を実施しました。今回はその経緯や新オフィスの感想などについて、代表取締役社長の田中恒男様、管理部部長代理の吉田祐二様にお話をうかがいました。

移転までの経緯:スペースを効率的に活用できるオフィスへ移転したい

移転前のオフィスには12年弱お世話になりました。ステータスやアクセスなども含めて、それなりの場所にオフィスを構えたいという希望があり、千代田区永田町のランドマーク的なビルにテナントとして入居していました。

前オフィスは210坪あり、広さを活用できるデザインでした。しかし、さまざまな部分に少しずつ余分なスペースがあるような、効率の悪さを感じていました。本来持っている機能をうまく使えず、デッドスペースになっていた部分もあると思います。もう一回り小さなオフィススペースでも十分では、と考えていました。

サンライズ社代表取締役社長 田中恒男様

また、導線はしっかりと考えられていたのですが、レイアウトがカッチリ組まれている状態で、組織変更などで机を動かせなかったり、島の形を変えられなかったり。レイアウトに合わせて、社員の座る位置を決める必要がありました。

こうした問題が新しい物件を探し始める契機になったのです。周辺エリアの物件は以前から注視していましたが、タイミングと賃料が抑えられる物件があれば移転したいと考えていました。

サンライズ社管理部 部長代理 吉田祐二様

業者選定のポイント:継続的な情報提供とフットワークの軽さに感謝

リーマンショック以降、広告業界はずっと景気が悪い状態だったので、私たちも常にオフィス移転を想定して、3社くらいから物件情報を絶えずご提供いただいていました。その中の1社であるKENさんとは、7~8年のお付き合いです。ほかの何社かは途中でご連絡をいただけなくなることがありましたが、KENさんからは絶えず情報をいただいていました。辛抱強くお付き合いいただいたことに、感謝しています。

2016年3月に前オフィスの契約更新があり、その半年前の2015年9月末までに意思表示をする必要がありました。ここまで「これだ!」という物件に巡り会うことができず、そのまま更新する方向に傾きかけていたのですが、KENさんに絶妙のタイミングで新しい物件をご紹介いただきました。それがこの紀尾井町ビルです。さまざまな視点から各条件を検討し、こちらへの移転を決定しました。

決断がギリギリになってしまったため、そこから半年で移転する必要がありました。タイトなスケジュールへの不安も感じていたのですが、KENさんに内装業者や管理会社への連絡を全部していただくなどの尽力のおかげ無事に引っ越すことができました。また、社員全員が順番で内覧をしたのですが、その細かな調整もKENさんにしていただきました。フットワークの軽さ、動きの早さには、とても助かりました。

物件選定のポイント:開放感あふれる景観と、好転が予想された紀尾井町ブランド

紀尾井町ビルに決めたポイントは、いくつかありますが、特に景観が気に入っています。前オフィスは5階だったので窓からの眺めはあまり良くなく、外堀通りや山王神社の石垣が見えるだけでした。しかし、新オフィスは紀尾井町ビル自体が高台に建っていることや、17階であることから、周りに邪魔するものがなく「抜け感」がとても良いと感じました。東側は皇居や東京スカイツリー、南側は永田町や赤坂のビル群を見ることができます。

アクセス面でも駅から2分の好立地ですし、オフィスの使い勝手としても満足しています。旧・赤坂プリンスホテルの再開発事業によって、紀尾井町というエリア自体の人の流れや雰囲気が変わり、良い方向に変化していくだろうという思いもありました。紀尾井町ビルが移転のタイミングで「前オフィスから見て吉方位」だったことも後押しとなりました。

サンライズ社千代田区紀尾井町の高台にそびえる紀尾井町ビル

また、今回の移転で特に気にかけていたのが、社員に「都落ち感」を覚えさせないことでした。いかにも家賃が安いようなエリアに移って、社員のモチベーションを下げることはしたくないという気持ちがありました。紀尾井町は由緒ある土地柄ですし、高級感のあるエリアです。そうした意味でも、紀尾井町ビルはまったく問題ないと直感しました。

  • サンライズ社オフィス東側の窓から見える景観皇居や東京スカイツリーが望める

新オフィスで実現したこと:景観を活かし、社員が効率よく働けるオフィスを実現

今回のオフィス移転では、前オフィスでの経験を活かし、組織替えがあったときにも席配置などを簡易に変更できるようにしました。おかげで柔軟性が向上し、使い勝手が良くなったと感じています。新オフィスの方が約20坪小さいのですが、デッドスペースや無駄なスペースを省いたぶん、それを感じさせないほど効率が良くなりました。

以前は、社長室からの入退室には、オフィスエリアを経由する必要がありました。今回は、廊下側にもドアを設けたので、オフィスエリアの中を通さずにお客さまを社長室へご案内できます。社員からも社長室を見ることができ、コミュニケーションという点でも良かったと思います。

窓に面した部分にも工夫を凝らしました。カウンターを窓際に設け、眺望を楽しみながらランチやミーティングをおこなえるスペースとしました。開放的な景観を見ることで、効果的に気分転換ができるのではと期待しています。また、いざというときに横になれるようソファーブースを用意しました。女性用には、ロッカーとベッドを区切られたスペースに用意しています。

カウンターやソファーブースとともに、複合機も全部窓側に配置しました。人が集まる場所に置くことで、資料などを出力してすぐに打ち合わせができます。また、多くの社員が見える場所に置くことで、放置プリントを防いでいます。以前はオフィスの奥に複合機を置いていたため放置プリントがありましたが、今ではあまり見なくなりました。

さらに、オフィス全体の色調を明るめにしました。前オフィスでは、コーポレートカラーである濃い青を基調としていたため、オフィスのトーンは暗めでした。今回はそれを意識せず、白と黄緑を基調に配色しています。テーブルも全部白木で、パーティションも明るめの色、椅子の背と座面もライムグリーンと、色調を統一して明るくしているので、オフィス全体が明るい印象になりました。社員からの評判も上々です。

  • サンライズ社窓際にソファーブースを設置。複合機も人が集まる場所に配置した
  • サンライズ社応接室からは、永田町や赤坂のビル群を一望できる
  • サンライズ社受付からオフィスエリアや会議室への導線。さまざまな映画のポスターが掲示してある
  • サンライズ社各部署が一堂に会したオフィスエリア。全体的に明るい雰囲気が満ちている

将来の展望:状況に合わせて、適切な形にオフィスを変革していく

今後、クラウド環境やインターネット環境が発達していけば、おのずと社員が社外で仕事をして、そのまま直帰するというワークスタイルが増えていくと思います。「紀尾井町ビルのオフィス」は拠点として社員が集まる場所になり、社員がずっといる場所ではなくなると感じています。そうなれば、個人用の机を廃してフリーアドレスを採用するかもしれません。そうしたことを実行するための十分なスペースがここにはあります。時代に合わせてオフィスの形を変えていくことが、ここでなら実現できると感じています。

また、現在準備を進めている、シニア向けや海外向けなどの新規広告事業の展開次第ですが、サテライトオフィスの設立も視野に入れています。そうした際には、再び相談に乗っていただけるような関係を、KENさんとは引き続き保持していきたいと思います。また、当社にとって良い刺激になりますので、より効率的なオフィスの実現に向けた最先端情報などの提供を期待しています。

KEN担当者コメント

サンライズ社様とは約7年程お付合いがあり、オフィス市況やオフィス移転のトレンド等を定期的に提供させて頂いておりました。オフィス移転は企業にとって一大プロジェクトであり、そのためには今移転をしなくても常に情報を集めておく必要があります。事前の情報収集から移転完了までに渡り、私どもはお客様のツールになれるよう努めております。今回はたまたまサンライズ社様にピッタリの物件があったので本当に嬉しく思います。

オフィス以外の分野でも弊社は住宅賃貸、売買、不動産管理、ホテル事業等の様々な分野でお手伝いができますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。

※掲載中の情報は2017年2月現在のものです。