【ビルオーナー・インタビュー】株式会社ほうらいやビル

業種
エリア 六本木・赤坂
用途
面積
決め手

都内有数の繁華街・六本木の中心エリアで、「ほうらいやビル」を所有・運営している株式会社ほうらいやビル様(以下、ほうらいやビル様)。周辺に新しいビルが次々と竣工する中、テナントへのサービスを第一とし、時には大がかりな改善に取り組みつつ、長年にわたって手堅い経営を続けています。ここでは、「ほうらいやビル」の特徴やビル運営における自社のこだわり、ビジネスエリアとしての六本木などについて、株式会社ほうらいやビル 代表取締役社長の新保雅敏様にお話を伺いました。

ほうらいやビル代表取締役社長 新保雅敏 様

ビルの特徴:最新IT環境と安全性能を備えた清潔なビル

「ほうらいやビル」は、地上9階、地下1階。店舗入居区画は2階までと設定し、レストランやコンビニエンスストア、エステサロンといった店舗、3階から上のフロアはオフィスのみとし、各企業様に入居していただいています。また、貸し会議室とサロンをそれぞれ3つずつ設けていて、テナント様はもちろん外部のお客さまにも貸し出しています。さらに、当ビル内に本格的な茶室があり、六本木の眺望を楽しみながらお茶会を開くこともできます。

  • ほうらいやビルビル内のサロンから見える、南向きの眺望
  • ほうらいやビルビル内にある茶室・蓬莱庵

当ビルでは、以前から最新のIT環境とセキュリティー設備の充実化を進めてきました。例えば、光ケーブルの導入を約20年前に、ビル設備が正常に稼働しているかどうかを24時間・365日見守る管理システムを、約30年前に導入しました。当時、新規に建つビルではなく、既存のビルに管理システムを導入したのは、当ビルが初めてだと聞いています。各テナントのメーターを自動で検針し、わずか1~2時間で全テナントの請求書を発行できます。

ビル内のゴンドラ式のタワーパーキングは47年前に設置。近年の車両大型化に合わせて、ハイルーフや車重2.5トンクラスの車も入るよう、10年前に機械をすべて入れ替えました。現在は、ベンツSクラス、ポルシェ パナメーラの車幅でも駐車が可能な、24時間稼働27台収容のタワーパーキングとなっています。

ほうらいやビル六本木交差点のすぐ近くにある「ほうらいやビル」

ビル運営の方針:テナント様に安心して過ごしていただくために

こうした設備の充実はすべて、テナント様のニーズに応えるためにおこなってきたことです。より良い設備によってより良い環境を実現するため、最新の設備にはどのようなものがあり、どのようなものが求められているのかなど、常にアンテナをめぐらせて情報収集をしています。

また、テナント様のお困りごとに対しては、迅速に対応することを心がけています。例えば、照明器具が切れそうになった場合は、すぐに取り替えたり、修理をしたりということです。そうすることが、テナント様の安心に繋がると考えています。テナント様やそのお客さまに、安心して過ごしてもらうことが特に大事です。

設備メンテナンスについては、故障などの問題が発生してから対応するのではなく、何事か起こる前に対応することが肝心です。そのため、設備管理の担当者と頻繁にコミュニケーションを取り、こまめに現状を把握しながら対応しています。

また、ビル内を清潔にすることも、健全性を保つためには欠かせません。美観を守ることで、当ビルの品格を維持・向上させています。清掃は午前と午後の2回、ゴミは専用ケースに集めて廃棄し、道路にゴミを出さないようにしています。また、ビルと駐車場の入り口に、ネズミ除けの信号が出る機械を設置し、ネズミを寄せ付けない工夫をしています。

ビルの周辺環境:エンターテインメント系企業が集う、国際的な街 ? 六本木

六本木という街は、ずっと以前からエンターテインメント系企業に好まれる傾向があります。当ビルでも、これまでレコード会社やコンテンツの版権会社など、多くのエンターテインメント系企業が入居していました。また、国際色豊かな街ということで、外国人向けの店も多く、英国王室御用達の外資系美容室が入っていたこともあります。

かつての六本木は、著名人が通う隠れた名店や、行列が絶えない人気レストランなどがあり、食に関する魅力があふれる街でした。しかし近年では、フランチャイズ系のお店が増えてきて、六本木の個性が失われつつあるのは残念なところです。

とはいえ、六本木ヒルズやミッドタウンがあるこの街の、知名度の高さは日本有数。テナントが集まりやすいという点では、変わりがありません。当ビルとしては入居を希望する企業の事業内容を確認して、先進的な、新しいことを目指す企業を受け入れていきたいと考えています。最近では保証制度が充実していますので、多少のリスクはカバーされますし、KENの担当者も頑張ってくれていますから。

  • ほうらいやビルビジネスマンや観光客で賑わう、国際色豊かな六本木

パートナーとしてのKEN:迅速かつ貸し手側に立ったサポートで、信頼の置ける存在

KENとのお付き合いは、ほかに保有しているマンションの件を含めますと、20年以上になります。KENの担当者はいつもフットワークが軽く、助かっています。先日もテナント様が退去する予定があり、すぐに入居者募集の対応をしていただきました。

長年ビル運営をしていますと、別の業者からも入居希望の情報が回ってきます。その場合もKENが間に入って対処してくれるので助かります。このように、貸す側の立場としての対応もしてくれるところがKENの魅力です。

日本の不動産業者は、貸し手と借り手の間に立って両方に対応します。そのため、どちらの立場で判断したり発言したりしているのか、わかりにくいことが多いです。しかしKENは、貸し手の立場でも考えてくれますので、安心できます。

また、KENは当社と同じく六本木に本社があり、ずっと六本木でビジネスをしてきていますので、情報量が豊富。その上、老舗ですし実績もありますので、信頼の置ける存在です。

将来の展望:六本木という街にとって価値ある資産を創造していきたい

当社の理念は「価値ある資産の創造」です。テナント様だけではなく、六本木という街にとって価値ある資産を形作ることが大切だと考えています。たくさんの建物が連なる街そのものが良くなければ、当ビルという1つの建物だけを良くしても意味がないからです。

私たちは今後も、その実現に向けて努力していきます。そのため、KENにはこれからもできる限り力になってもらいたいと考えています。今も十分に満足のいく対応をしていただいていますので、引き続き同様のご対応をお願いします。

KEN担当者コメント

現在の都内主要5区におけるオフィス平均空室率は2%を下回り、移転検討企業様はもちろんのこと、我々仲介にとっても非常に成就の難しいマーケットになっております。

そんな市況の中、1棟の物件募集を専任でお預かりできるということは、このマーケットで勝ち残っていくうえで非常に強力な武器となることは一目瞭然です。 仲介業においては、企業様と物件をお引合せすることがメインファクターとなりますが、その片翼となる物件を確保できることは事業基盤を大きく安定させます。 今回は古くからお取引のあるオーナー様から良縁を頂戴することができましたが、今後も早期成約に向けた最善提案を行い、優良企業様とのお引合せができるよう努力致します。

そして、皆さまへの感謝を行動と結果でお返しできるよう更に精進して参ります!

※掲載中の情報は2019年2月現在のものです。