Interview 先輩社員の声

関係者の力をまとめ上げて街に、人に、仕掛ける空間づくりを。

企画部 主任 荒巻 菜生子

2021年入社 理工学研究科修了
企画開発コンサルティング / 総合職

プロジェクトの、
推進力となる

私が小学生の時、阪神・淡路大震災が発生しました。元々関西に住んでいたこともあり、新聞の募集で小学生でもボランティアに行けるということを知り、参加しました。建物が壊れたことで、人々の生活が奪われている。そのことを目の当たりにして、建物に関わる仕事に興味を持つようになりました。
その後、大学で建築を学び、大学院へと進み、意匠設計や都市計画について学びました。研究室では沖縄で地域活性のためのワークショップを開催したり、溝の口の商店街をどのようにして「人が安全に歩けて楽しめる街にするのか」を考えたり、下北沢駅の地中化に対する、住民の意見聴取のお手伝いをしたりしていました。そのような経験から、「建物やその内装を一つの装置と捉えて、どのような仕掛けを提供できるのか」ということに興味を持ち、店舗などの商業空間や展示会などのイベント空間、博物館などの文化空間の空間づくりを事業とする会社に就職しました。
その後、大学の先輩が経営する設計事務所を経て独立し、一人で仕事をするようになりました。

設計業務を続けていくなかで、もともと興味のあった、より序盤の計画段階から携われるような仕事に就きたいと思うようになっていきます。こうして方向転換を考えていた頃に、知人からKENについての情報を得ることになります。
KENには企画部という部署があって、グループが運営するホテルの新規開発などの大規模なプロジェクトを動かしていると聞きました。事業者側でものづくりに参加したいと考えていた私には、格好のフィールドだと感じました。その後、知人の紹介で企画部の部長にお会いする機会を得て、ますます魅力的に感じて、採用面接に臨むことにしたのです。個人事務所時代には、ゼネコンのホテル新築工事に携わったり、住宅のリノベーションなども手掛けてきましたので、そのような経験を、事業者としてプロジェクトを推進する力にしたいと考えました。

事業者視点を学び、体現する

入社以来、ホテル開発事業および音楽専用アリーナの開発事業、住宅のコンサルティング業務等を経験してきました。
「Kアリーナ横浜」の開発プロジェクトには、実施設計に着手する段階から参加しました。竣工後の施設運営にあたるチームに対して、施設をどのように使い、どのような運営を行っていくのかを想像しやすいように、さまざまな検討材料を提供し、運営方針として組み上げられていくプロセスをサポートしました。また、その決定を開発チームや設計者にフィードバックする役割も担いました。建設現場の進捗を監視しながら、いつまでに何を決めていくのかという、開業に向けたスタートアップの業務を、開発と運営の両面に目を配りながら推進できたことは、私にとって貴重な経験となりました。

開業公演の当日、多くのお客様が入場されるなか、私は不測の事態にも対処できるようにと会場に待機していました。その傍らで機敏に行動する運営チームの様子を見ながら、いいチームになったなという感慨に浸っていました。
「事業者として、この大規模なプロジェクトに関わり、物事を決めていく」「施設を利用する運営者と同じ目線で、さまざまな課題に対処していく」というプロセスは、設計だけをやっている時には見えなかったことでした。スタッフやお客様の動線を確認し、それぞれの空間の使い方を運営者と共に検討するのも初めての経験でした。設計者と運営者、その両方の目線を経験し、手に入れることができた多くの知見を、今後の業務に活かしていきたいと考えています。

プロジェクトを、
マネジメントする力を

企画部における業務を遂行するなかで、上司や先輩たちに自分なりのアイデアを伝えると「やってみなさい」という回答をいただくことが多いです。このようにチャレンジさせてもらえる機会が多いことは、私にとっては居心地のいい環境ですが、一方でそれだけの責任を負う必要があるということも忘れてはいけません。まだまだ不動産の取引やマーケット分析に関する知識が不足していますので、それらを身につけ、不動産動向を肌で感じられるようになりたいと思っています。
企画部では、それぞれのメンバーの経験や身につけた見識を、部署内で共有して力にしていくことが、日頃から行われています。私自身も、前職までに培ってきたスキルを活かしながら、周囲のスタッフに刺激を与えられるような存在となることを目指しています。

今後の目標としては、住宅のコンサルティング業務の精度を向上させるために、マーケット分析と提案力を磨いていきたいです。オーナー様からの依頼を受け、豊富な事例をビッグデータとして活用しながら、どのような提案をすれば事業性があるのかを自ら判断できるようになることが当面の目標です。
その先には、新規のプロジェクトをメインで担当できるようになりたいと考えています。プロジェクトリーダーとして、自分なりのアイデアをかたちにしていくこと。担当するプロジェクトに関わる多くの関係者をまとめあげるマネジメント能力を身につけて、ゼロからイチを築き上げることができるようになりたいですね。

1日のスケジュールSchedule

  • 9:00出社 メールチェック・事務処理
  • 10:00社内共有会に向けて資料の準備
  • 10:30社内共有会
    ホテルプロジェクトの社内打ち合わせ、開発・運営との意見交換
  • 12:00担当現場に移動、現場近くの中華屋さんでランチ
  • 13:30現場定例
    現場事務所にて、施工会社・設計会社との現場打ち合わせ
  • 15:00現場検査
    客室検査、客室内の内装の仕上げをチェック
  • 17:00帰社 資料作成・送付
    現場定例で提出された資料・図面をチェックして戻す
  • 19:00退社

※内容はすべて取材当時のものです

ご応募・お問い合わせ先

株式会社ケン・コーポレーション 人事部 採用担当

〒106-8640 東京都港区西麻布1-2-7
TEL:03-5413-5655
Mail:job@kencorp.co.jp

ご応募の際は、履歴書(写真貼)・職務経歴書をご郵送、又はメールアドレス宛にご送付ください。